浦和バイオリンアンサンブルをつくったきっかけ

皆さんバイオリン、って聞くとどんなイメージを持たれますでしょうか?

 

かつてはヨーロッパを中心にバイオリンは「心が奪われる程に美しい音」として、

文豪界ではゲーテをはじめ、プルースト、ヴェーユ、トルストイなど数多くの著名人がバイオリンの虜となり、

その魅力を言及しています。

 

特に面白いのはトルストイはチャイコフスキーの弦楽四重奏を聴いて涙を流す程感動したりと音楽に対しての良き理解者でしたが、

 

晩年になるとあまりにも魅力的すぎて恐ろしい、と言う事でクロイチェルソナタを執筆していますね。

 

美しい音を出す文化が根付いている地に私が留学している時に特に感じた事ですが、

 

海外の音楽教育ではバイオリンの音の美しさに対しての追及心がものすごく、

 

奏法もかなり研究しつくされていて、音色の勉強にはたくさんの時間をさいて行われました。

 

その勉強は私自身も無限レベルでバイオリンの魅力を気づくきっかけともなっており、とても幸せな経験だったと感じております。

 

 

バイオリンが持つ音には様々な感情が含まれているのですが、

 

基本のベースとなる部分では、バイオリンを弾くには絶対的な音色の美しさがなくてはならないと私は考えています。

 

美しさがあってこそ音の豊かさへと繋がるものだと思っています。

 

 

日本にはバイオリンの音の美しさにフォーカスを当てたストリングアカデミーがなかったので、是非この機会にと思い今回立ち上げさせて頂きました。

 

 

最初はボーイングから、基礎を重点的に。

 

上質な音を極めることでその先に大きな感動があります。

 

バイオリンのもつ音の魅力を皆さんで追及していきましょう。